ダルバーグ

2016/12/29

ダルバーグ・アフリカ月次ニュースレター2016年12月号

キーワード:アフリカの変貌とビジネスチャンス, アフリカ開発支援とビジネス機会, アフリカ経済の動向, アフリカビジネス環境関連情報, アフリカ関連企業・ビジネスの動向, ダルバーグ

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トランプ政権のアフリカ外交の行方

トランプ氏が米大統領選で当選したことは、アフリカにとってどのような意味を持つのだろうか。日本でも貿易や安全保障で日米関係の行方が問われる中、アフリカ諸国にとってもAGOAに代表される貿易協定、アフリカ側の意向に沿った援助政策、テロ組織に対抗するための安全保障面での協力等、トランプ政権の意向が問われている。

 

<アフリカ関連のニュース・レポート>

南アフリカはアフリカへの入り口か?

アフリカ大陸への入り口として長らく考えられてきた南アフリカだが、他のアフリカ諸国が成長する中、いまでも大陸への入り口として適切な国なのか。他国との物理的距離や言語、文化、政治環境が大きく異なる54ヵ国での現地に根差したプレゼンスの必要性等から、各社にとって南アフリカの位置付けを見直す時がきている。

モバイル上のサービスの時代

金融サービスやタクシー配車のために多くのアフリカの人々が利用しているモバイルだが、今後はヘルスケアや教育分野での活用が大きく期待される。特にヘルスケア分野では、モバイルで受けられる健康保険や医療診断サービスを展開している革新的な会社が増えている。

医薬品へのアクセスを向上するために

研究開発に力をいれる製薬会社を対象に実施されるAccess to Medicine Index 2016が今月発表された。自社の医薬品を低・中所得国に住む人々にも手が届くようにどのような努力をしているかを分析したインデックスのトップ10には、残念ながら日本企業は入っていない。コンプライアンスや研究開発のスコアは比較的高いが、プライシングや特許・ライセンス面で改善の余地がありそうだ。

今後5年間のアフリカへのPE投資

Africa Expert NetworkとAsoko InsightはEMPEAと共同で、アフリカへのPE投資の過去の動向と今後の見通しを分析したアフリカ投資ウォッチリストを今月発表した。30年前は資源分野中心だった投資も、いまでは不動産や消費財へと広がり、今後5年では食品加工、建設、eコマース分野が投資対象として有力だと予測。

<ダルバーグの知見>

失業者問題を乗り越えるために

ケニアの若者の3人に1人が職に就けていない状況をどう打開するか、弊社パートナーでタンザニア事務所長のDevang VussonjiがCNBC Africaで解説させていただきました。

小商人を対象としたデジタル決済

世界中に1.8億人もいる小規模経営を行う商人は、デジタル決済を導入する顧客対象と成り得るのか。VISAの依頼でダルバーグが行った調査の結果、取引料金だけでも年間350億ドル規模の市場となると推定。詳細はぜひレポートをご覧ください。 

金融機関のデジタル化

マスターカード財団と共同で、小規模農民に金融サービスを提供している金融機関のデジタル化の度合いや課題を調査した結果を発表しました。多くの機関が審査プロセスをデジタル化しているが、初期投資やノウハウが壁となり、他機能のデジタル化が進んでいないことが判明。今後も調査と対策をマスターカード財団と進めていきます。

お問合せ:廣瀬 裕子 (yuko.hirose(AT)dalberg.com)