JICA

2014/10/01

【ルワンダ・イベント情報10月16日(木)@JICA関西(神戸市)】

キーワード:セミナー・イベント情報, ルワンダ共和国, JICA

ICT開発を通じた発展を掲げ、近年の経済成長が目覚ましく、「アフリカの奇跡」と称されるルワンダについて、駐ルワンダ日本国特命全権大使 小川 和也 氏による基調講演の後、神戸情報大学院大学副学長 福岡賢二氏からルワンダにおける日本と現地ICT企業を巻き込んだICT開発と人材育成の取り組みをご報告いただきます。また、ルワンダ事務所に勤務するJICA職員から現地の民間ビジネスの発展状況とABEイニシアティブへの期待について報告し、JICA本部のルワンダを含めた東部アフリカ担当課長から東アフリカ地域におけるルワンダの持つポテンシャルについて説明いたします。

本セミナーは、ICTの専門家のみならず、アフリカ地域の研究者や学生、ルワンダや周辺国への進出をご検討中の民間企業の皆様にもご関心を持っていただける内容です。 ABEイニシアティブ研修員のインターンシップ受け入れを検討されている民間企業やABEイニシアティブ研修員を通じてアフリカでの新しいビジネスの可能性を探っておられる民間企業の皆様に情報収集する機会としてご活用いただけると幸いです。

日時:
2014年10月16日(木曜日)
14時から16時まで
会場:
JICA関西 ブリーフィングルーム 【会場地図
主催:
JICA関西

プログラム(予定):
1. 主催者挨拶 JICA関西国際センター 所長 築野 元則
2. 来賓挨拶 駐日ルワンダ共和国特命全権大使 シャルル・ムリガンデ 氏
3. 基調講演「アフリカの奇跡:ルワンダ」 駐ルワンダ日本国特命全権大使 小川 和也 氏
4. 報告
(1)「ルワンダの民間セクター・ICT開発とABEイニシアティブの可能性」
  JICAルワンダ事務所 室谷 龍太郎 
(2)「ルワンダにおける日本と現地ICT企業を巻き込んだICT開発と人材育成」
  神戸情報大学院大学 副学長 福岡 賢二 氏
(3)「アフリカ(ルワンダと周辺地域)の現状と発展の可能性」
  JICAアフリカ部 アフリカ第一課 課長 木村 出(いづる)
5. パネルディスカッション
  コーディネーター:JICAアフリカ部アフリカ第一課 課長 木村 出 
6. 質疑応答
7. セミナー終了、ネットワーキング(20分程度)

参加費: 
  無料 ※事前申込み必要

お申込み:
お名前、所属先(役職)、ご連絡先を以下のメール宛にご連絡ください。
(先着順で参加可能人数に達し次第、お申込み受付を締め切らせていただきます。)
E-mail:Matsuno.Junko@jica.go.jp 

お問い合わせ:
独立行政法人国際協力機構(JICA関西 )研修監理課 (担当:松野・田口)
TEL.(078)261-0388
[問合せ受付時間:土・日・休日を除く 9時30分から12時30分まで/13時から17時30分まで]

●アフリカの若者のための産業人材育成イニシアティブ(African Business Education Initiative for Youth、ABEイニシアティブ)「修士課程およびインターンシップ」プログラムの背景
アフリカ諸国は、豊富な天然資源を背景に、2000年以降安定した高成長を続けており、国際通貨基金(IMF)の予測では、2016年まで5.4パーセントの成長が続くと見込まれています。各国は持続的成長を目指して資源依存型経済から産業の多角化を図っており、第一次・第二次産業の開発を重点政策として進めています。一方で、国際労働機関(ILO)は、アフリカにおける若年層(計2億人)のうち、3分の1にあたる7500万人は失業中であると指摘しており、今後各国において付加価値の高い産業が育成され、高い労働生産性を実現していくことは、雇用の創出と安定をもたらし、深刻化する若年層の失業問題への対策としても期待されています。日本企業においても、アフリカを資源の供給源にとどまらず、今後の人口増加と相まって拡大する10 億人市場としての認識を高めており、また一方で現地における日本企業の活動は、技術移転や雇用創出をもたらし、アフリカ諸国から高い評価を得ているところです。
2013年6月に、我が国は第5回アフリカ開発会議(TICAD V)を開催し、官民一体となってアフリカにおける強固で持続可能な経済成長を支援する政策を示しました。安倍総理による冒頭スピーチで表明された「アフリカの若者のための産業人材育成イニシアティブ(African Business Education Initiative for the Youth、以下、ABEイニシアティブ)は、5年間で1000人のアフリカの若者に対し、日本の大学や大学院での教育に加え、日本企業でのインターンシップの機会を提供するものです。このイニシアティブは、TICAD Vに先がけて政府に提出された「TICAD V推進官民連携協議会提言書」の中で重要な点として指摘された、アフリカの民間セクターや公的部門における人材育成、アフリカ各国が日本の優れた技術や日本企業への認識の深化、またそのために我が国を訪れるアフリカ人の増加に応えようとする支援策の1つです。

●「修士課程およびインターンシップ」プログラム
JICAでは、ABEイニシアティブの主要な取り組みとして、「修士課程およびインターンシップ」プログラムを開始し、第1バッチの研修員が2014年9月に来日しました。このプログラムでは、アフリカ諸国にて産業開発を担う優秀な若手人材を外国人留学生(研修員)として日本へ受入れ、本邦大学における、原則として英語による修士課程教育と、企業への見学およびインターンシップ実習を実施します。プログラムを通じて、アフリカにおける産業開発に資する日本とアフリカの間での人脈が形成され、日本企業がアフリカにおいて経済活動を進める際の水先案内人として活躍することが期待されます。
同プログラムでは、今年9月からの2年半、ルワンダから4名の研修員が神戸情報大学院大学に招かれており、将来的に日本企業のビジネス展開に貢献することが期待されています。今年9月には、別のプログラムでも4名のルワンダ人が神戸情報大学院大学に来日しています。