国連開発計画(UNDP)

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■■UNDPと民間セクターとの連携■■

ミレニアム開発目標(MDGs)の達成には、民間セクターが主導して貧困層のための雇用を創出し、彼らに必要な商品・サービスを提供すること、そして社会経済基盤への投資に必要となる税収を生み出す、活力ある経済成長が必要不可欠であるとUNDPは認識しています。大規模な多国籍企業から地元市場に貢献する小規模企業や組合などを含む民間セクターは、エネルギーと環境保全型サービスの提供、危機予防、ジェンダーの平等、民主的ガバナンスといった、国連開発計画(UNDP)のより広義の目的達成にも重要な役割を担います。しかしUNDPが支援している多くの国々では、民間セクターの開発と「包括的な市場」(インクルーシブ・マーケット)-貧困層を生産者、消費者、賃金労働者として捉え、彼らの選択肢と機会を拡大する市場-の発展に必要な前提条件が未整備の状態です。

UNDPでは、以下のコンセプトとグローバル・イニシアティブにもとづいて、民間セクターと連携しています。

【途上国における包括的な市場の開発】
包括的な市場の開発(Inclusive Market Development:IMD)のために、地元の生産者を国内外の市場と結び付け、統合させることを促進しています。そのために、特定の市場に的を絞り、民間セクター、政府、市民社会、国連専門機関と協働しながら、あらゆるレベルにおける市場の制約への対策を行っています。

【包括的な市場・ビジネスモデルの調査と啓蒙】
各国における包括的な市場の促進は、UNDP主導のグローバルイニシアティブである“包括的な市場の育成(Growing Inclusive Markets:GIM)イニシアティブ”、そしてUNDPが事務局を務める“ビジネス行動要請(Business Call to Action:BCtA)によって実施しています。GIMは調査・啓蒙イニシアティブであり、包括的な市場モデルの開発についての理解を促進し、それを実現、活性化させることを目的としています。BCtAは、包括的で競合力のあるビジネスモデルを採択するよう企業に対して働きかける枠組みです。

「アフリカの富の実現:共栄のためのインクルーシブビジネスの構築」報告書(2013年11月発行)

■■アフリカ開発会議(TICAD)とUNDP■■

アフリカ開発会議(TICAD)は1993年に発足し、アフリカ諸国首脳と開発パートナーとの間のハイレベルでの政策対話を促進するため、首脳級会合を5年に1回開催しています。UNDPはTICADの共催者として、TICADの重点分野に沿って、議題の設定や、プログラムの策定、実施、モニタリングを支援しています。また、UNDP と外務省は、アフリカ支援を含んだ開発課題・政策に関し、定期的な戦略政策対話を行っています。2009年には国際協力機構(JICA)と覚書を交わし、JICA との現場レベルでの連携強化に加え、アフリカの開発に関するハイレベル・シンポジウムやセミナーの共催につながっています。

お問い合わせ先:UNDP駐日代表事務所 Tel.03-5467-4751

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