EY Japan/新日本有限責任監査法人

2015/07/21

アフリカ魅力度調査2015年版(EYアフリカ)

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アフリカ諸国に対する海外直接投資に関して、公表データと世界のオピニオンリーダーやビジネス幹部を対象とした調査に基づき分析した年次レポート「アフリカ魅力度調査」の2015年版がEYより発刊されました。

本レポートによると、地政学的な要因と世界的な経済成長の低下により、アフリカへのGreenfield投資件数は世界全体の3.1%減少を上回る8.4%の減少となりました。2014年の特徴としては、モロッコ・エジプトと言った北アフリカ地域が政情不安が沈静化傾向になったことから投資先として再浮上する一方、サブサハラ地域においては、エチオピア、モザンビークにおいて直接投資件数が増加したものの他の南ア、ナイジェリア、ケニア、アンゴラといった主要国で直接投資件数が減少したことによりサブサハラ地域及びアフリカ全体としては、減少となりました。

また、投資家の傾向としては、伝統的にアフリカに投資してきた中東、北アメリカ勢の投資件数がそれぞれ対前年比16%、24%と増えています。

これらの投資家を含めアフリカにはインフラ関連や消費関連、更には農業関連分野に豊富な投資機会が存在すると考えられています。 

一方、アンケート調査に因れば、アフリカ投資の制約として不安定な政治環境、腐敗、治安の悪さ、貧弱なインフラ、熟練労働者の不足、規制の首尾一貫性や透明性の欠如、税制や財政上のインセンティブが魅力的でないことが挙げられています。

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EY Japan/新日本有限責任監査法人 新興国コンサルティング室 
アフリカデスクリーダー 志村明美

Africa, Namibia, Sun rising over Namib Desert