JOGMEC
2015/06/04
J-SUMIT2開催報告
キーワード:アフリカ開発支援とビジネス機会, 資源・エネルギー開発とビジネス, セミナー・イベント情報, JOGMEC
JOGMEC(本部:東京都港区、理事長:河野博文)は、5月28日と29日の2日間にわたり、経済産業省との共催により「日アフリカ鉱業・資源ビジネスセミナー2015(通称:J-SUMIT2;Japan-Africa Mining & Resources Business Seminar 2015)」を都内ホテルにて開催いたしました。
2013年5月に開催された第1回J-SUMITに引き続き2回目となる今回のセミナーには、アフリカ15か国の資源担当大臣等の政府代表者、国内外の資源関係企業、国際機関、関連企業・団体など計42件の講演の他、関係企業、大学、機関による計30件のブース展示が行われ、2日間でのべ2,000名の参加者を得ました。
また、JOGMECは、J-SUMIT2の場で、ボツワナ・地質リモートセンシングセンターで実施中のボツワナ・地質リモートセンシング第2期事業をさらに強化することを目的に2年間延長することを決定しました。
開催日 | 平成27年5月28日(木)、29日(金) |
開催場所 | ザ・プリンス パークタワー東京 コンベンションホール |
講演 | アフリカ15か国の資源担当大臣等政府代表者、国内外の資源関係企業、国際機関、関連企業団体の計42件 |
展示 | 関係企業、大学、機関の計30ブース |
参加者 | 2日間で32か国、のべ2,000名以上 |
山際経済産業副大臣から、アフリカの資源の豊かなポテンシャルがアフリカの繁栄を約束する成長のエンジンであり、資源消費国である日本と資源産出国であるアフリカの一体となった協力が必要であること、これらの資源を活かす鉱業政策や投資環境はアフリカ各国の手に委ねられていること、また本セミナーがアフリカビジネスのきっかけとなるよう期待が述べられました。
JOGMEC理事長の河野から、アフリカにおけるJOGMECの今までの取り組みについて紹介するとともに、ボツワナ・地質リモートセンシングセンターで実施している人材育成事業について、衛星画像解析技術の指導者となる人材の育成やその結果を活かした共同探査プロジェクト発掘に重点を置いた第2期事業の2年間の延長(平成29年度(2017年度)末までの計5年間)を発表しました。
アフリカ15か国(南アフリカ、アンゴラ、ボツワナ、モザンビーク、コンゴ民、エチオピア、ガボン、マダガスカル、マラウイ、モロッコ、ナミビア、ニジェール、タンザニア、ザンビア、ジンバブエ(講演順))の資源担当大臣等の政府代表者から、各国の鉱業政策や天然資源ポテンシャルについて紹介されました。
専門家による講演では、平成25年(2013年)5月に採択された「日アフリカ資源開発促進イニシアティブ」における4つの柱(資源投資促進とインフラ整備、資源産業基盤の強化と人材育成、持続可能な資源開発、地域社会との共生)に基づいたセッションと鉄鉱石、原料炭、ベースメタル、ニッケル、白金族を対象とした鉱種セッションの計5つのセッションが設けられました。
「資源投資促進とインフラ整備」セッションでは、独立行政法人国際協力機構、世界銀行、株式会社国際協力銀行、独立行政法人日本貿易保険、タンザニア鉄道資産保有会社、アフリカ開発銀行、南部アフリカ開発共同体、アイバンホー・マインズ、コデルコから、アフリカにおけるインフラ投資や資源投資についての講演が行われました。
「資源産業基盤の強化と人材育成」セッションでは、国立大学法人秋田大学、アングロ・アメリカン、ウィットウォーターズランド大学、JOGMECボツワナ・地質リモートセンシングセンター、アフリカ・プラクティスから、特に資源人材育成の重要性について講演が行われました。
「持続可能な資源開発」セッションでは、リオ・ティント、ルレオ工科大学から、持続可能な開発に向けた取り組みなどについて講演が行われました。
「地域社会との共生」セッションでは、京セラ株式会社・インド、ロンミン、JX日鉱日石金属株式会社、国立研究開発法人国立国際医療研究センター病院から、投資活動に伴うCSR活動やアフリカにおける感染症対策についての講演が行われました。
「鉄鉱石、原料炭、ベースメタル、ニッケル、白金族等」のセッションでは、ヴァーレ、プラチナム・グループ・メタルズ、新日鐵住金株式会社、ジンバブエ鉱業会議所、伊藤忠商事株式会社、国際非鉄研究会、住友商事株式会社から、アフリカでの開発・操業中のプロジェクトについて講演が行われました。
(参考)
平成25年(2013年)5月18日に開催された第1回日アフリカ資源大臣会合において取りまとめられたアフリカでの資源開発促進に向けた具体的取り組み。4つのテーマから構成される。
- アフリカにおける資源投資促進とインフラ整備に向けた取組
- アフリカの資源産業基盤の強化、人材育成に向けた取組
- 環境・保安面で持続可能な資源開発に向けた取組
- 地域社会との共生に向けた取組
JOGMECボツワナ・地質リモートセンシングセンターにおいて、JOGMECが保有する衛星画像解析技術の技術移転や人材育成を目的に南部アフリカ開発共同体(SADC)諸国を対象に実施している事業。平成25年(2013年)5月から開始している第2期事業では、当該国での持続可能な人材育成を目的とした指導者の育成や共同探査プロジェクトの形成に重点を置いて実施している。
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山際経済産業副大臣によるウェルカムスピーチ
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河野JOGMEC理事長によるウェルカムスピーチ
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南アフリカ・ラマトロディ鉱物資源大臣による講演
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会場の様子
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展示会場(オープンスペース)
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展示会場
JOGMECブース